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人間の本能がうごめくマーケットには、その魅力に染まったトレーダが巻き起こす珍事がしばしば発生する。
本カテゴリではトレーダなら理解できるが、非トレーダには理解し難いヘンテコな行動・ニュースを紹介する。
笑って読んでいるあなたも、他人事ではない。知らぬ間に魅力に染まり同じ行動を起こすことになるかもしれない。
営業職S氏のストップ高絶頂体験談
日ごろからストップ高を取ることに執念を燃やし、
本日も意気揚々とトレードに励んでいたデイトレサラリーマンS氏。
ある日、自分が購入した銘柄が前場から強いことで、気分が高揚していた。
S氏は営業職。社用車での外回りが中心だ。
そのためイケないと判りつつも、
公園の路肩に車を止めて、板を凝視することに決めた。
社用車は専用トレードルーム
スマホでティックを追う。
上下する板を追うS氏の瞳。
それに呼応して上下に躍動する己の感情。
車内は個室だ。
さしあたりS氏の専用トレードルームだと言える。
なかなかストップ高しない銘柄にイラ立つ。
しだいに己の喜怒哀楽を制御できなくなったS氏。
ついにここで、人の境界を超えてしまう!
トレードルームは絶叫ルームへ変貌
興奮したS氏は車内で怒鳴りわめき散らしたのだ。
「XXX(銘柄名)!その売り板だれか食べろ!XXXー」
本人はそのつもりがないが、かなりの大声。
公園では母親と児童がブランコで遊んでいた。
キケンな状況だ・・。
真面目なスーツを着こなしてはいるものの、
警察官に怪しまれて職務質問をされてもおかしくない状況である。
そんなことになったら会社にバレてしまう可能性もある。
社会的地位が脅かされ兼ねない。
案の定、フロントガラスを叩かれる
しかし夢中になったS氏はそんなのお構いなしだ。
叫び、怒鳴り散らす。
自分が叫べば、株価が上昇してくるようにさえ感じた。
そして怒鳴りのボルテージが絶頂に達したとき、
「コツン!」
乾いた音がフロントガラスを叩いた。
S氏はふと我に返り、「しまった!」と思った。
パトロール中の警察官だと面倒な事になる、やっとそう思った。
フロントガラスを叩いた真犯人
果たしていったい何がフロントガラスを叩いたのか。
見渡すS氏。
しかし、車の外には誰もいない。
・・・・・・。
ふと、自分の体の一部に違和感を感じた。
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
なんと犯人は
力一杯に叫んだ拍子に抜け飛んだ
「自分の奥歯」であった。
車内に転がった自分の奥歯を他人事のように見つめるS氏。
その瞬間、
S氏の銘柄は見事ストップ高に張り付いた。
そしてS氏の張り詰めていた全身の力が「ストン」と抜け落ちた。
S氏は勝ったのだ!
まとめ
後日、歯医者の予約の際に
「大引け後の15時以降が条件だと歯科医の受付女性に電話で告げたんです。」
そう語ったS氏の「歯抜けの笑顔」が忘れられない。
歯が抜けても相場に真摯に向かい続けるS氏に感服。
さてみなさん。
この話からはストップ高を取ることの難しさを学べたと思います。
誰もが獲得したいストップ高。
それを取るには奥歯を差し出す位の覚悟が必要なのかもしれません。
株も大事ですが、歯を大事にしましょうね。