億トレーダー達の驚くべき共通点:マーケットの魔術師

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トレーダー必読書の『マーケットの魔術師

本書ではトップトレーダー16人にインタビューしたトレードの秘訣が書かれています。

驚くことに個別インタビューにもかかわらず、トレーダたちに多くの共通点がありました。

その共通点をいくつかピックアップします。

トレンドフォローが多数

インタビューを受けているトレーダーのほとんどが”トレンドフォロー”スタイルでした。いわゆる順張りです。

マーケットの流れに逆らわないようしにしています。

『Cisさん』も順張りだよね。

テクニカル派が多数

チャートなどの テクニカル分析 のみ参考にしている人もいれば、テクニカルと併せて ファンダメンタルズ分析 を参考に使っているって人も本書の中にはいます。

反対に ファンダメンタルズ分析 のみって人は本書にはいませんでした。

利喰いはじっくり

利が乗っているポジションは可能な限りそのままにすることを心掛けているようです(=ドカンコツコツ)。

一般大衆は利喰いが早いといいます(=コツコツドカン)。

得をすることよりも損を避ける心理が勝ってしまうのが一般大衆です。

これをプロスペクト理論といいます。

そして本書のトレーダたちはこの心理に打ち勝って、得を長く伸ばすことにしています。

言い換えれば、トレーダはプロスペクト理論を克服しなければトレードで大金を得ることはできません。


図解でわかる ランダムウォーク&行動ファイナンス理論のすべて

利喰い衝動に勝つためにしていること

エントリ前にトレード戦略をたてることで利喰い衝動に勝つようにしている。

自分が立てた戦略に従う自己規律がここで必要となります。

損切は迅速に

やられている不利なポジションは早く損切する。

「良いトレードの要素とは(1)に損切、(2)に損切、(3)に損切」 エド・スィコータ

エントリ時に損切位置は決めている

マーケットの魔術師に登場する多くのトレーダーがエントリ前に損切位置を決めてからエントリしていました。

本書を読む前の私は魅力的な銘柄と判断して、エントリ後に慌てて損切はどうするか考えていました。そして有利な方にポジションが向かうことを祈る。これが塩漬けにつながる行為だった。

今ではどこの証券会社でも逆指値による損切ができるので、ザラ場に監視できない兼業トレーダでも安心して損切を実行できますね。

自分のトレードが正しければ損切位置までこない。ブルースコフナー

「ストップオーダー(損切)が約定するまでは強気でいる」エド・スィコータ

大きな損をしたときにすること

休む

日光浴をしたり睡眠をとったりして気分転換をする。

ロット(投下資金)を抑えてトレードを再開する

大きな損をしたり負けが続いたときには感情的になり破滅的になる。

そこで平均的なトレーダーは一発逆転を狙って損を一気に取り返そうとする。この行動は致命傷になることが多い。

本来はロットを抑えて小さくトレードをし、勝ちを重ねてリズムと自信を取り戻すようにする

トレードをやりすぎない

多くのトレーダがなぜ損をしているのか。それはトレードのしすぎなのだ。

絶好のトレードチャンスを待って忍耐力を保つようにするべきだ。

「自分は本当にこのポジションを取りたいか」といつも自問している。 マーティシュワルツ

日本ではポジポジ病というね。トレードを繰り返していると日中に何かを売買しないと落ち着かない精神構造になってきて、何か理由をつけてエントリします。そしてなんでエントリしたんだろうって後悔する場面が多々あります。これがいけないっと言っています。

「最善でないトレードに自らの資金を捨てるようなことはしない」リチャード・デニス

「ポーカーで毎回降りずに勝負してはいけない。勝つ確率が自分に有利に傾いている時に大きく賭けて勝負するべきだ」ゲーリービールフェルド

トレードで重要なことはリスク管理

トレードの失敗よりもリスク管理が上手くいかない時の方が落ち込む。ブルース・コフナー

リスク管理を学ばないとトレーダはいつか破滅する。常にリスクだけを見ている。

リスク管理=マネーマネジメントのことです。

これほど重要視されていることなので、これは個別に学ぶ必要がありそうです。

ナンピン ダメ絶対!

多くのトレーダーがトレードのルールにナンピンを禁止にしていました。

トレーダと違い投資家はナンピンします。しかしトレーダを目指すならばナンピン禁止なようです。

自分に適切なロットサイズを知ること

損切位置を決めて、それによりロットサイズを決めている。

レスラーのように相場に立ち向かってはいけない。ポールチューダージョーンズ

本書に登場するほとんどのトレーダが、『初めてのトレード』または『儲かってきた時期』にロットサイズを大きくして大損しています。

アンダートレードの重要性

初心者へのアドバイスでは「はじめは小ロットでトレードすること」を皆が口をそろえて助言している。

お金と相場を切り離して考える

「損をしだすと、相場のことではなく金をことを考える、それではだめだ。」トムボールドウィン

損した時にこのお金でアレが買えたなーとか考えるよね

「稼ぎたい金額から目標値を逆算するのはダメ。市場分析によって目標値は決まる」マークワインスタイン

含み益を持っていたとして、そのときにちょうど買いたい物があって、その購入金額まであと少し我慢しようってやり方だと失敗する。

「資金の増減に振り回されず、個々のトレードのランダムな性格ではなく、自分が正しいことをやっているのかに焦点を当てなさい」リチャードデニス

自己規律

トップトレーダーには自分が決めたトレードルールに従う自己規律が必要である。

インタビューを受けたトレーダの多くが成功には自己規律が必要と述べている。

損に感情的になら潔く損を出す必要がある。

「成功の秘訣は日誌をつけることだ」デビットライアン

勝って兜の緒を締めよ

「自分が上手いと思った瞬間に破滅が待っている」ポールチューダージョーンズ

大きな勝ちで自分にうぬぼれた後に大きく負けることが多い。

含蓄のある名言「みんな自分の欲しいものを相場から手に入れる」

エドスィコータの名言。

損をしたと嘆いていてもみんな欲しいものを手にしている。

(損をした人が本当に欲しがっていたのは興奮や刺激、同情、慰めだというたとえ)

トップトレーダー全員が推奨したトレード書籍

本書でインタビューを受けているトレーダは16人。そのうち、おススメの書籍を尋ねたのは5人です。

そしてその5人ともがおススメに選んだのが欲望と幻想の市場―伝説の投機王リバモア』でした。

つまりおススメ本を質問したトレーダの全員が本書を選んでいることになります。

この結果には驚きました。私も購入して読もうと思います。


欲望と幻想の市場―伝説の投機王リバモア

リバモアはとっても大好きな投機家です。

以前に『世紀の相場師ジェシー・リバモア (海外シリーズ)』を読み、リバモアが好きになりました。


世紀の相場師ジェシー・リバモア (海外シリーズ)

さいごに私から

私が共通点にこだわった理由

マーケットの魔術師を読んでぜんぶ真似すればトップトレーダになれるってわけか😇
そうはいきません。トレード戦略は他人の真似をしても失敗します。自分の性格にマッチするものでなければいけません。

その通りです。自分に合わないトレードをしても失敗するだけです。

そうなんですが、それぞれ性格の異なる16人のトップトレーダー達に共通点があれば、性格が異なれどトレーダになるための基本として参考にすべきと考えました。

本書を読んでほしいなと思う対象

本書をぜひおススメしたいトレーダは以下の通り。

  • 平凡的なトレーダから脱却したい🤔
  • 真剣にトレードと向き合いたい👨‍🎓
  • 退場しそうなトレーダ😰
  • トレードテクニックより心理面を学びたい🧐

こういった人におススメの書籍です。

私は上記のすべてに当てはまった時に本書に出会って救われました。


マーケットの魔術師