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赤字先行が当たり前のSaaS企業ではPERやEPSでの従来型の投資判断が難しい。
成長段階のSaaS企業を評価する指標としてThe Rule of 40%という評価方法が一般的に用いられている。
売上成長率と営業利益率の合算値が40%を超えれば優良企業と判断。日本では「40%ルール」と呼称。
株探やYahooファイナンスではPERやEPSは掲載されているが、40%ルールの値については記載がない。
IPOや新興小型を中心とした日本のSaaS企業をこのThe Rule of 40%に当てはめてみる。
※SaaS銘柄は随時更新予定
SaaS銘柄の40%ルール状況
下図の40%ライン超過企業が、優良SaaS銘柄と判断するのが「40%ルール」だ。
上図で40%ルールを超過しているSaaS銘柄は以下の通り。
- ラクス(58%)
- サイバーセキュリティクラウド(64%)
- プラスアルファコンサルティング(58%)
- セーフィー(53%)
赤字でも優良企業と判断することが可能
営業利益がマイナスで赤字の企業であっても売上成長率が高い場合は合算値は40%を超えてくる。
たとえば「セーフィー」は赤字だが売上成長率がとても高いため40%ルール上では優良企業と判断できる。
上図中ではセーフィー以外の赤字企業で40%ルールを超過する企業はない。
40%ルールを超過したSaaS銘柄たち
セーフィー
クラウド型映像プラットフォーム「Safie」の開発・運営を手掛ける。
「Safie」はサブスクリプション型で提供される録画サービスであると同時に、録画以外に様々な映像分析サービスや連携サービスを追加することができるプラットフォームとなっており、直販及び様々な販売パートナー経由で展開。

サイバーセキュリティクラウド
人工知能(AI)技術を活用したサイバーセキュリティサービスの開発・提供を手掛ける。

プラスアルファコンサルティング
データ分析プラットフォームのクラウドサービスの提供を手掛ける。

ラクス
中小企業向けクラウドで開発・販売・支援。メール管理の大手。経費精算ソフトも。
あと少しで40%超過「モビルス」
コンタクトセンター向けSaaSプロダクト(モビシリーズ)などのCXソリューション提供を手掛ける。

指標の1つであり絶対的ではない
40%ルールについては、SaaS企業へ投資する際の指標の1つに過ぎない。40%超過したからといって即投資対象となるわけではなく、ビジネスモデルやその他投資指標を吟味して、最強SaaS銘柄を見つけよう。